君は憶えているだろうか
あの夜の星の囁きを
甘くせつない月の吐息を
絶叫にも似た僕の嘆きを
自分を傷付けたぶんだけ幸せになれると信じていたあの頃
その手で癒えることのない傷跡を残し
その唇で残酷に口付けた最期の戒めを引きずって
僕は確かに君を愛した
狂ったように君を抱き、明けることのない夜を願った
許されるべきではない罪を浮き彫りにする不快な太陽を嫌い
荒れ果てた闇を彷徨う蝙蝠のように漆黒の夜へ逃げ惑う
罪人を愛する闇の中では
かすかな希望を閉じ込めたランプの灯りさえ意味を無くす
灯りはもはや必要なかった
聖女になれない君がいれば、他には何も要らなかった
慈悲深い神の御手も聖書を謳う旋律も
光を纏う救いの十字架さえ、僕らを引き裂く凶器になる
正邪を見分ける天上の杖は
僕らを決して許すことはなかった
引き千切られた手を嘲笑うかのように鳴り響く耳障りな鐘の音
無情に引き裂かれた愛に泣き叫ぶ君の悲鳴は
弔歌を歌う烏の群れにかき消された
優しかった夜は崩れた君だけを連れて
取り残された僕の上には懺悔すら与えない光の針が降り注ぐ
最期の灯火は消えた
引きずられ連れ去られた君の涙によって静かに消えた
そうして僕はひとりになり
君の涙を閉じ込めた、役目も果たせない古びたランプを片手に
闇の最果てまで彷徨い歩くのだろう
光が連れ去った君を想いながら
僕の名前を囁いた君の声を想いながら
その先に佇む罅割れた君の墓標を目指して
永久に・・・・・・
君は今でも憶えているだろうか
僕らを引き裂いた現実を
穢れきった血の宿命を
冷たく凍った世間の眼差しを
そして、変わることのない僕の想いを ―――
月音さんのサイトにて22000を踏んで頂いたプレゼントです。
リクエストは「ランプ」にしました♪
禁断の愛、兄妹愛です!
綺麗で儚くて残酷で…素敵です〜!!
ランプが儚さをすごく現しているじゃないかな〜と思います。
月音さんプレゼントありがとうございました!!
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